艦隊の直衛機は、会敵できる機数が限られる
だから単純に数だけでは判断できない

MI作戦における敵艦隊の事情もあんまり変わらない、と当時の司令官が判断し得る材料として、C作戦、MO作戦共に攻撃の前に会敵する敵戦闘機は数機、または皆無だった
それでも艦攻隊には厚い直掩が必要だが
敵空母攻撃は航空基地を攻撃する際程の抵抗を受けない
という常識を変えるには至っていなかっただろう

また実際に零戦隊のパフォーマンスは零戦神話への反動からくる最近の言説と違いとても高かった
例えば重松隊だって投弾前の空戦には参加しなかったがたったの4機で艦爆隊が一番脆弱な離脱時、17機の敵戦闘機を相手に援護を完遂した
もし直接援護を徹底していたら、小林隊の投弾前に会敵した敵戦闘機6機は零戦との空戦以外何もできなかった
これらは後知恵だけど、当時の認識として零戦数機の威力は十分認識されていただろう
支那事変から第一段作戦、MO作戦、南東方面での航空戦どれを取っても

本当に制空隊の機数が心配だったら各艦の用意可能な零戦の機数を調べただろうし
即時発進の見送りのトリガーは護衛の問題ではないだろうと個人的には思う