圧倒的だった米軍の技術的優位が急速に失われつつある

米軍の兵士や水兵、パイロットたちは、いざ戦争となれば、自分たちが目を見張るような技術的優位に立っていることにずっと慣れ親しんできた。
しかし最近、それは急速に失われつつある。

米軍司令官は現在、南シナ海や東欧、ひいては朝鮮半島において、
圧倒的な火力と最先端テクノロジーを展開する能力のある敵との戦争が起きる可能性を検証している。

とりわけ、ロシアと中国との対立は予想よりも急速にエスカレートしており、
武力衝突の初期段階で中ロが米軍をしのぐ戦力を自国周辺で展開する可能性は、いまや現実のものとなっている。

米国防総省は、中国とロシアが対艦・対空ミサイルシステムを急速に拡散していることにますます懸念を強めており、
米軍事立案者を不慣れな立場に追いやっている。

米軍が圧倒的な優位性なく戦闘に突入したのは、1943年に北アフリカでナチスドイツ軍と戦った時が最後だ。

https://jp.reuters.com/article/column-us-army-tech-edge-idJPKBN1JY069