>>965
軍用爆薬の要件としては、コスト・感度・保存性・安定性があります。
これらすべてを満たすものは存在しませんし、用途によって使い分けが必要です。

「高性能というからには火の中に投げ入れても爆発せず、いざとなれば非常食にもなる、
安全に携帯・設置できて、操作すれば確実に起爆する」

ひとつ疑問なのは食用に適する爆薬を寡聞にして知らないのですが、あれば教えて下さい。

まあ、それは別として、一つの区分方法として「起爆薬」「伝導爆薬」「炸薬」という
考え方があります。信管に使われる鋭敏な火薬と、デトネーション(爆轟)を伝える
伝爆薬、爆発の主力となる炸薬があります。

炸薬はまあ、手に入りやすくて結構威力があるANFO(硝酸アンモニウム=肥料)があり、
それなりに手に入りやすいです。(とはいえ、それを使った天皇爆殺未遂が
昭和49年8月14日にあったため、日本ではそれなりに用途追跡されてます)

しかし、信管は起爆薬と精密な機械加工を伴う起爆装置と、安全を保障するシステムが
必要になるのでかなり高い技術力が必要です。その信管を構成する部品のひとつが、
起爆薬なので、それを作ったら捕まるでしょうなあ。まあ、粉だけあればなんとかなると
言うレベルの話ではないのですが。