>>41
視野が狭いも何も、東条は統帥権の関係で海軍に口出し以上のことができないんだが。
海軍が自発的に教えてくれない限り、次の作戦も、今戦力がどれだけ残っているかも、船舶被害見積もりも、さっぱりわからない。
これは陸軍に対しても同じで、参謀本部がどこで戦争をやるのか、戦力があるかもわからない。
だって陸相の東条の権限はあくまで陸軍省にしか及ばないからね。

陸軍参謀本郡と海軍軍令部は、陸軍省や海軍省を無視し、勝手に手を組んで作戦をやることができる。
なので、東条が事後に事実を知ったという例がしばしば出てくるわけだ(例えばガダルカナル)。

これはやばいと気づいた東条が手を打ったのが

・海軍大臣に登場と個人的に親しい嶋田繁太郎を据える
・嶋田と二人で、陸軍参謀総長と軍令部長をも兼任する

で、後者の行為が「東条幕府」とされて政治的な致命傷になったわけだ。