潜水艦の新しい歴史を切り開く「無人AI潜水艦」を中国が開発中


中国で人工知能(AI)の研究に携わる研究者が、偵察から鉱山配置の把握、
敵船への爆撃まで幅広い任務を遂行可能な「無人AI潜水艦」を中国軍が開発中であることを明かしています。

中国軍が開発中の無人AI潜水艦は2020年代初頭に配備される予定となっており、
人が乗り込む有人潜水艦を完全に置き換えることを目的としているわけではないものの、
第二次世界大戦以降に西洋諸国が確立した潜水艦システムを超越するために開発が進められているとのことです。

中国で進められている無人AI潜水艦開発プロジェクト「921プロジェクト」は、
AI技術を用いて国の海軍力を高めようという政府の野心的な計画。

中国は広東省珠海に無人AI潜水艦開発のための世界最大の試験場を建設しており、
軍の研究者たちは潜水艦のためのAIシステム開発に取り組んでいます。

中国における潜水艦開発の最先端を担う中国科学院で海洋技術機器局長を務めるLin Yang氏は、過去に
「中国初の6km以上潜行しての運用が可能な無人潜水艦」の開発を主導したという人物。
Yang氏は921プロジェクトの主任科学者でもあり、中国共産党が100周年を迎える2021年に無人AI潜水艦をお披露目すべく、開発を進めています。
実際、中国メディアに向けて「はい、我々は『Extra Large Unmanned Undersea Vehicle(超大型無人潜水艦:XLUUV)』の開発を進めています」と語っています。
中略

従来型の有人潜水艦に対して無人の潜水艦が優れている点は、比較的低コストで大規模生産および運用が可能という点です。
伝統的な有人潜水艦は生存機会を増やすために高いレベルのステルス性能を有していなければいけませんでした。
また、設計面でも乗員の安全を確保するために、さまざまな工夫を施す必要があります。

https://gigazine.net/news/20180816-china-develops-robotic-submarines/