次の大統領選、ヒラリーはまた出馬する

 「ヒラリー・クリントン4.0」に向けて準備しよう。製作期間30年を超えるこの新版クリントンは2020年に大統領を目指す時には一周して元の位置に戻っていそうだ。
1994年、進歩派として扇動してきた国民皆保険を断念した時に戻るのだ。クリントン氏は今度は最後まで戦い抜くだろう。2度の衝撃的敗北のようなささいなことで、大統領をあきらめはしないはずだ。
クリントン氏は民主党支持者から75%の支持を得ている。米国初の女性大統領になる使命を帯び、トランプ氏には個人的に憤りを覚えている。
トランプ氏の支持者は「彼女を収監しろ!」とシュプレヒコールを上げてクリントン氏をさらし者にした。その復讐(ふくしゅう)はなされなくてはならない。
 ヒラリー4.0は強気に出そうだ。自身を受け入れなかったアイオワ州の党員集会参加者を何としても取りに行くとみられる。
彼らの目に映るクリントン氏は、強く、党派心に満ち、左寄りで、民主党そのものだろう。肝が据わり、経験豊富で、打倒トランプ氏を冷酷に狙っているように見えるはずだ。
クリントン氏にはこれまで2年間、何が悪かったかを分析し、トランプ氏との再対決の戦略を練る時間があった。
 両クリントン氏から党を引き継ごうと待ち構える世代の民主党員は、クリントン氏が舞い戻り、主役の座を奪ったと憤慨するだろう。
だが彼らはブレット・カバノー最高裁判事の指名に絡んで、手際の悪い素人であることを自ら露呈した。
 「出馬しない」宣言はあまり真剣に聞かない方がいい。クリントン氏は、夫とオバマ氏が出馬するまで不出馬を宣言していたことを知っている。
アイオワ州の党員集会をやり過ごし、参戦が遅くなる可能性もあるが、安心していい。いずれにせよヒラリー4.0は進行中だ。

https://jp.wsj.com/articles/SB11632224690678093907204584589491340316638

ヒラリー陣営に近い側が言ったもんで正気扱いされてる案件について