宗族対決の血を血で洗う戦いで勝ち残った宗族が天下を取り王朝となる。
しかしそれだけでは他の宗族が納得しないので、天命という考えを持ち出す。
我が一族には天命があるから特別に皇帝なのだ。
天命を証明するために、朝貢=遠くの王が貢ぎ物を持って皇帝に礼拝することを
他のライバル宗族に見せつけ、皇帝の権威の証明とする。他国に金を与えて朝貢させに連れてくる。
朝貢品の金銭的価値より、朝貢で礼拝される事実こそが皇帝にとって重要な価値。
天命を証明するためにさらに周辺国を従える、覇権主義、拡張主義。
天命を証明するために前王朝の悪口三昧の歴史書を作り、前王朝の天命の尽きた理由とする。

毛沢東は宗族を破壊して、宗族長を殺し、資産を奪って、人民は人民公社の社員にしたが、
人民公社は長が同じ宗族でないと、働いても評価されないので、働かなくなり生産性が低かった。
ケ小平が改革解放で人民公社を解体して、土地、生産資材を宗族に返したら、生産性10倍に向上。
宗族主義に戻した結果、ケ小平も江沢民も一族がみな巨額の大金持ち。

軍隊も宗族で運営するので、軍閥、私兵。
企業も宗族で運営するので、中国企業は創業者一族支配。
華僑は外国に行った宗族。本拠地動乱のときの宗族の海外避難先を担う。
外国で宗族構成員が少ないときは義兄弟の契りで疑似宗族とする。

ゆえに中国は宗族による独裁体制しか無理。二千年来の歴史。