今日の施政方針演説

【五、戦後日本外交の総決算】
自由貿易が今、大きな岐路に立っている。自由で公正な経済圏を世界へと広げていくことがわが国の使命だ。
昨年9月の共同声明にのっとって、米国との交渉を進める。
今こそ戦後日本外交の総決算を行っていく。外交・安全保障の基軸は日米同盟だ。深い信頼関係の下、
沖縄の基地負担の軽減に取り組む。20年以上に及ぶ対話の積み重ねの上に辺野古移設を進め、
普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現する。
サイバー空間、宇宙空間における活動に各国がしのぎを削る時代となった。新しい防衛大綱の下、
新たな防衛力の構築に向け、従来とは抜本的に異なる速度で変革を推し進める。
この6年間、地球儀を俯瞰(ふかん)する視点で積極的な外交を展開した。
平成のその先の時代に向かい、いよいよ総仕上げの時だ。

昨年秋の訪中によって、日中関係は完全に正常な軌道へと戻った。首脳間の往来を重ね、
日中関係を新たな段階へと押し上げていく。

戦後70年以上残されてきた課題について、必ずや終止符を打つとの強い意志をプーチン大統領と共有した。
首脳間の深い信頼関係の上に、1956年(日ソ共同)宣言を基礎として交渉を加速していく。

北朝鮮の核、ミサイル、最も重要な拉致問題の解決に向けて、次は私自身が金正恩(朝鮮労働党)
委員長と直接向き合い、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動していく。
不幸な過去を清算し、国交正常化を目指すために米国や韓国をはじめ国際社会と緊密に連携していく。

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おわかりいただけただろうか?