マジかよ、J-15ってF-35Bに虐殺されんの?


「筆者は、F-35Bの”いずも”搭載を、「攻勢的防御」思想をさらに進めた防空ラインの延長としてとらえたい。
すなわち、イージスより長射程の対空ミサイル(A-SAM)の射程のさらに遠方(150浬以上)に母艦搭載のF-35Bを進出させる。
F-35Bの戦闘行動半径を公開情報により450浬と見積もれば、十分進出可能である。
これは、米海軍のCAP(Combat Air Patrol)と同じ運用法である。
仮に、”いずも”に12機のF-35Bを搭載可能であれば、ある期間(主として人的要素に左右される)、2機以上のCAPの継続的派出が可能であろう。
これにより、敵の対艦ミサイルの発射を防ぐことが可能である。
(中略)
F-35Bは、高性能レーダー(APG-81AESA)により自機から150浬以上先にいる戦闘機(たとえば中国の艦載機J-15)を探知できる。
したがって、母艦から少なくとも300浬以上の距離にある戦闘機を探知可能ということになる。

F-35Bは、最新のAMRAAM(AIM-120D)空対空ミサイルを4発機内に搭載し、ステルス効果を効かせて進出、約80浬先の戦闘機を攻撃できる。
また、F-35Bは最新のネットワーク技術により、目標を探知していないイージス艦に自機の探知目標をリアルタイムで送り、SM-6(射程200浬、対空・対艦兼用)による攻撃(Engage on Remote)を支援することができる。
これにより、F-35Bの有効性はさらに拡大される。
(中略)
F-35Bの武器搭載能力は6.8トンであり、J-15の3倍以上である。
F-35Bは、スキージャンプによることなく短距離滑走で発艦でき、垂直着陸をするSTOVL機なのでアレスティング・キアも不要である。
そのステルス性能、センサー・ネットワークの最新技術、完成された航空機としての性能をもって、F-35Bは異次元の強力な艦載アセットとしての価値を持つ」
(世艦第156集、山崎眞(元自衛艦隊司令官・海将))