地球に軌道にある宇宙機がエンジンをふかして減速すると太陽に対する高度は下がるが、その分太陽に引かれて加速する
その結果、ある程度軌道が下がったところでまた軌道が上がり始め、地球軌道に届いたところで最高地点(遠日点)に達する
こうして宇宙機は減速分に応じた高度を近日点、地球軌道を遠日点とする楕円軌道に推移する
宇宙機を太陽に突入させるためには、近日点を太陽半径より小さくしないといけない
そうでないと、太陽の反対側を回って戻ってきてしまう
地球軌道から太陽に落とすのに必要な減速分は秒速27キロと計算できるが、これは地球軌道から太陽系を脱出するのに必要な加速分秒速16.7キロに比較してかなり大きい
太陽系を脱出した軽い宇宙機が自前の燃料だけでは十分加速できず複雑怪奇なフライバイを繰り返さざるを得なかったことからも、重たい核燃料を太陽に落とすのが非現実的なのは容易に理解できる