中国は、地理的には海とシベリア、砂漠と天山山脈やヒマラヤ山脈に囲まれた孤立した大陸であり、歴史的には長江・黄河などの河川沿い、そして海岸線沿いに発展して来ている。
国内の流通は、大河とそれをつなぐ古代からの運河、そして海運がメインであり、内陸部での移動は道路・鉄道とも充分とはいえず、内陸部の地方は発展から取り残されたままだった。

近年は鉄道開発が盛んで、日本全土の鉄道と同じだけの路線を、毎年新規に敷くほどの規模で進めており、またチベット高原の青蔵公路など、道路建設にも力を入れている。
しかし国内流通は改善されはしたものの、絶対的な資源量、特にエネルギー関係は大幅な不足が続き、三峡ダムなどを建設はしたももの、以前として石炭に頼り続けている。
PM2.5に代表される環境対策で、石炭火力発電所の操業制限などが図られ、結果として環境問題は改善されつつあるが、これは発電とそれに伴う製造の停止を意味している。