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自衛艦隊司令部が実施した図上演習の話を聞くに、今の海自はむしろ現存艦隊主義から程遠いらしい

ある図上演習で、日本と仮想敵国X国が開戦するというシナリオがあった
(ちなみにX国とは、位置的にはまさに台湾だった。ただし海軍力は中国並みであり、空母機動艦隊や原潜を保有するという設定だった)

X国は先島諸島や大東諸島を占領した後、沖縄には航空攻撃を、九州の主要基地には弾道ミサイル攻撃を実施し、横須賀の司令部にはゲリラコマンド部隊を投入して強襲した
当初は混乱を極めた自衛艦隊司令部だったが、やかて混乱を回復すると、硫黄島を反転攻勢の発起点として定め、水陸機動部隊と戦闘機、所要の作戦資材をここに集結させる事にした

この水陸両用作戦を成功させるためには、作戦海域を遊弋する敵の空母機動部隊と原潜を攻撃する必要があった
そこで海自は護衛艦隊から必要な艦艇を引き抜き、水上戦闘グループを編成し、投入することを決定した

ところがいざ海戦が始まってみると、我も敵空母部隊も電子戦環境下のなか、ミサイルを射撃しつ迎撃されつの展開となり、やがて互いにミサイルを射耗し尽くし、膠着状態に陥った
その報を聞き、ついに司令官は艦隊決戦を決意した
有視界まで接近し、砲戦にて決着を付けるべしとの命令を下令したのである
海自は多数の艦を喪失しつつも、どうにか敵空母部隊を撃破することに成功し、水陸両用作戦を達成ならしめた

・・という嘘みたいな本当のお話