>>152
2019.04.19
ドイツの伝統企業バイエル社が「訴訟連発」で深刻な危機を迎えていた
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64222

(抜粋)
さて、そのモンサント社を、去年、バイエル社が買収した。買収価格は630億ユーロ(7兆2000億円)。しかも、米司法省の要請で、
バイエル社は自社の事業の一部をドイツのライバル社であるBASF社に売却することまで認めた(8月1日に売却完了)。

バイエル社は、そのあと、悪いイメージのついているモンサントという社名を取り去り、バイエルに統一した。これで、バイエル社が、
食糧問題が重要案件となるはずの未来の地球において、農業という中枢産業をしっかり握ったと、その一瞬、皆が思った。

ところが、それから2ヵ月もたたないうちに、形勢が変わった。カリフォルニア州の裁判所がモンサント社に、原告である末期ガンの
男性に2億8900万ドル(約320億円)を支払うよう命じたのだ(その後7800万ドルに値下げ)。
(中略)
そのあと、今年の3月には、やはりカリフォルニア州で、運動場の整備にラウンドアップのジェネリック製品を使用して
非ホジキンリンパ腫にかかった70歳の人の裁判でも、やはりモンサントに8000万ドル(88億円)の支払い命令が出た。

これに及んで、バイエル社の株価は暴落。3月26日の、バイエル社の時価総額は570.7億ユーロ。
バイエル社がモンサント買収のために支払った株価は630億ユーロだったので、今、大きくなったはずのバイエル社の株価は、
当時のモンサント1社の値段よりも落ちてしまったわけだ。

というのも、1月の時点で1万1200件のガン患者がモンサントを訴えており、その数は増えるばかり。
現在、アメリカの目立つ場所には、除草剤を使っていた人で癌に罹患した人が、「ほぼ無料で」裁判に参加できるという
大きな立て看板の広告が、あちこちに立っているという。その後ろには強力な弁護団が控え、著明な弁護士が名を連ねている。
アメリカの裁判はげに恐ろしい。

つまり、バイエル社の受難劇はこれから幕が開く。
(以下略)
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バイエルはなんでこんな企業を買収したのか・・・