■上杉家軍役帳(天正三年/1575年)■
武将39人、総軍役数 5,553人
・鑓(槍) 3604、手明など650、鉄砲316、旗368、騎馬566

武将(例)
・上杉景勝 鑓250 手明など40 鉄砲20 旗25 騎馬40 合計375人
・上杉景信 鑓54  手明など10 鉄砲4  旗5 騎馬8  合計81人
・直江実綱 鑓200 手明など30 鉄砲20 旗20 騎馬35 合計305人
・柿崎晴家 鑓180 手明など30 鉄砲15 旗15 騎馬20  合計260人

謙信は麾下八千人と言っていた。
手取川の戦い(1577年)では、越中・能登などの兵を含め約2万人を動員し、織田軍(4万)を撃破。
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1万石大名で数百人規模の部隊が編成できる。
以下の備、組の呼称は戦国大名ごとに異なる。

・備(そなえ) 複数の組で編成。 旗組、鉄砲組、長柄(鑓)組、騎馬隊、弓組
・組 例) 鉄砲組(侍1、奉公人5、鉄砲足軽36、人夫(陣夫)11、口取2、合計55人)
・侍 戦国時代は総兵力の10%くらいが侍。
   例) 宇喜多秀家(関ヶ原合戦) 騎馬(侍)1,500、雑兵15,000

・足軽 合戦の主力。それぞれの組の侍が足軽を指揮する。
・手明 敵の首級を入れる箱を持っている。
・口取 馬の世話役。
・奉公人 侍に随伴する家来。
・小荷駄 補給部隊で、軍役は小荷駄の人数を含む。
・人夫(陣夫) 主に農民から徴発。豊臣秀吉は城攻めで多数の人夫を動員した。
・駄馬  物資輸送用の馬。