>>156
この滑稽な説明は、彼が中国に投資する前からすでに世界有数の資産家だった事実を無視している。
これは政治問題だからである。中国が香港への支配を強化しようとするにつれて、李氏は独立心を見せ始めた。
そして、共産主義者のルーツに忠実にトップダウン支配を信奉する中国の新しい支配者たちを、まったく好まないのである。
現在進行中のもめ事は、李氏と中国政府との関係が大きく変わったことを示している。
ケ小平氏のかつてのアドバイザーで、前国家主席の江沢民氏 (彼の政治的影響力は現在弱まりつつある) の親友である李氏は、1989年の天安門事件の後、最初に中国に投資した1人となった。
彼は長い間、「中国の国益に反することは一切せず、中国の評判を傷つける可能性のあることは一切言わない」とのモットーを掲げていた。
このモットーが変わったのは、2012年に梁振英氏が香港の行政長官に指名されたときだ。
行政長官の最初の候補だった唐英年氏は、個人的な軽率さなどから撤退を余儀なくされた。