>>746
1万年前くらいの狩猟採集生活をしていた時代の人口密度は「人が生きていた場所で」1人/km2くらいです。
これは川や海などで魚や貝などのタンパク質を採取することも含みます。
とうぜん食べれるものはすべて食べていました。
10000人の人間が生きていくためには10000km2必要です。仮に正方形の土地があるとすれば100km×100kmの土地が必要です。
ここまで広いと普段は基地に寝泊まりして、朝になると出かけていって夜は基地に帰る、など出来ません。
広く散らばってそこで狩猟採集生活をすることになります。
となると戦争など出来ませんね。

沖に出て魚を採る、というのもあまり現実的ではないです。
「海だったら魚がたくさんいるだろう」と思うのは間違いで、暖かいところではあまり良い漁場がないのですが、まあおいておきましょう。
1日のタンパク質の推奨量は60gくらい。魚は100gあたり15%〜20%くらいのタンパク質を含みます。
仮に南方で100gあたり20%のタンパク質の魚しか取れないと仮定して一人あたり300gの魚が必要です。
可食部は70パーセントくらいですが、贅沢は言えません頭も骨もすべて食べることとします。
となると、1万人で3トンの漁獲量が必要です。これを毎日は無理です。
現代はソナーや魚群探知機を使って暖流と寒流の混じり合う豊富な漁場まで行って効率よく漁が出来ますが、昔だと漁師の経験と勘だよりの効率の悪いものでした。

重要なことは「1万人を養える土地ならすでに1万人住んでいる」ということです。
たとえばアラスカのイヌイットはなぜあんなところに住んでいるのだろうと思いますが、答えは簡単「住めるから住んでいる」です。
人間は生きていける場所で最適化して生存していきますので、日本軍が到着した時点で1万人狩猟採集生活して住んでいないならそこは1万人が狩猟採集で生活できる場所ではないのです。


この質問は軍事と言うより歴史の問題なので、上記の回答で納得出来ないなら考古学か世界史あたりの板で質問すると良いでしょう。