>>741,746
そういえば前スレでその話をしようとしていて忘れていたが、

自由交易というのは、その比較優位によって利得を得るという性質上、
生産水準の均質化が行われ、交易の不均衡を醸成するという特徴がある。

先進国の資本投下で、元々低かった生産水準が引き上げられた国は、
生産力と国力を蓄え新興国となっていくのだが、
その過程で、労働コストで比較優位にある品目での交易摩擦を先進国との間で起こすことになる。

蓄積された不均衡に耐えきれなくなった先進国は、交易や資本移動の再規制を始めるわけだが、
当然新興国は、座して死を受け入れられるはずもなく、何らかの解決手段に打って出る訳だ。
その時彼らは、以前の富も技術もない弱小国ではなくなっている訳で。

これが世界規模で同時進行した結果が、世界大戦であった訳で。
よく、自由貿易をやめるとブロック経済になって戦争が起こる言われるけど、
ブロック経済は単なる過程に過ぎず、実際の原因は行き過ぎた自由経済なのだよな。
んで、こうした現象は現在進行系で、今世界に起こっている事なんだよね。