どこが違うの?
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 新型コロナウイルスは私の身近な人にも感染が忍び寄ってきた。つい最近もゴルフ仲間が感染したかも知れず、闘病日記をSNSに上げている。

 ゴルフした後サウナに行って、翌々日の朝、すごい悪寒で熱が39度まで上がった。日本では熱がある、味覚がない、ぐらいでは検査はしてくれない。そこで彼は自主隔離に入った。
人とは全く接触せず、食べ物は知り合いにドアノブに掛けてもらう。医者からは「お水をたくさん飲んで、いっぱい食べて、いっぱい寝てくれ」とだけ。

■検査してくれないから自分の症状がわからない

 昼ごろに少し右肺が痛むので、知り合いの医者にコネを使って頼んでも、来るなと言われた。

「胸にサロンパスを貼り、症状がひどくなれば救急車で。重篤な肺炎か軽度の肺炎かの判断だけは自己責任でお願いします」

 そんなことが素人にわかるだろうか。夜になってチゲ鍋を食べたら味がしない。においもしない。

 2日目も熱は下がらず、倦怠感がすごい。「普通の風邪やインフルに比べ、こいつは起きたら体が鉛のように重い」らしい。

 そして3日目の夜にピークが来る。「夜9時ごろ39度を超え息苦しく、入院の用意をして『119』しようとした時」に熱が下がっていくのを感じた。そこから平熱。これで峠を越えたのかはわからない。

 もう一人、Twitter上で発見した感染者は、4日目まで熱が出てやっと検査。陽性で入院になり、CT検査したら2週間前から肺炎になっていたらしい。私の知人も恐らく肺炎だったのだろう。ピークの時に老人だったら、重症になっていたかもしれない。

 知人の日記の最後は、「それにしても、同じ病状のやつがたくさんいるのには参った。近所でこんだけいるから、都内はめちゃおるやろな」だった。しかし検査しないので、これも確かめようがない。

 現状把握もできずトイレットペーパーの列に並び、ひたすら自宅にこもる以外、何の手だてもない。まるで大本営発令で、日本が勝っていると信じ込んで配給に並び、空襲ではただ防空壕に逃げるしかなかった戦時中と同じだ。
ただ違うのは、あの時の最前線は南方や満州、沖縄であったが、今はすでに竹槍を持たされて本土決戦に突入しているということだ。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/271603