>>660
>ニミッツ級に代表される現代の巨大なCATOBAR空母に例えばF/A-18EのようなCTOL戦闘機が着艦する場合の降下角は幾らなのか

NATOPS LANDING SIGNAL OFFICER MANUAL
http://www.navyair.com/LSO_NATOPS_Manual.pdf

4.2.6のあたり。

グライドスロープの角度を、空母と飛行機で結ぶと3度とか4度。これを基本グライドスロープと言ってる。
でも空母と飛行機はどっちも前に進んでいる。すると角度が3度以下になる。これを実質グライドスロープと言っている。

話をわかりやすくするために極端な数字で説明すると、毎秒10メートルで進む飛行機が100メートルの高さから100メートル先に着地するとグライドスロープは45度。
でも実際は目指した着地点は毎秒3メートルで進んでいるので、そこを目標にすると着陸は13秒後で、着地点は100メートル先ではなく130メートル先になり、角度は45度ではなく37度ちょいになる。

合成風力が35ノットだと基本グライドスロープは4度、実質グライドスロープは3.2度となる。30ノットだと3.5度と2.8度で、これが一般的だそうだ。
進入高度が1フィートずれると着地点の誤差が、基本グライドスロープが3度だと19.1フィート、4度だと14.3フィートになる。
母艦に速度を出してもらうと、ズレの小さい着艦ができることになる。