トルコは昨年末に主力戦車「アルタイ」のパワーパック問題を解決するため韓国企業と協議を重ねて
いると報じられていたが、どうやら交渉は不発に終わり国産パワーパックの搭載を決断したようだ。

バトゥ(BATU)と名付けられたトルコの戦車用パワーパックはトルコ企業のBMCがイタリア企業の支援
を受けて開発した1,600馬力のディーゼルエンジン(※)と国産の変速機で構成されたもの。

※補足:このディーゼルエンジンはイタリア企業のイヴェコの支援を受けて開発され、アリエテ用に開
発された1,250馬力のディーゼルエンジンをベースに、出力を1,500馬力まで高め、さらにターボ
チャージャーを採用して1,600馬力にしたものらしい。

トルコと軍事協定を締結したウクライナのメディアは「トルコが何度もウクライナが製造する1,500馬力
のディーゼルエンジンをアルタイに搭載できないか問い合わせてきた」と報じており、ウクライナを
頼れば信頼性の高いディーゼルエンジンと変速機が手に入るのに、なぜ性能や信頼性に不安のある
国産パワーパック搭載を選択したのか謎だ。
ttps://grandfleet.info/european-region/turkey-decides-to-install-domestic-power-pack-in-altay/