日本で現実的に実現できる動力炉の燃料の濃縮度は20%である

軽水炉の場合、濃縮度、燃焼度、中性子倍率係数などのパラメータがある
中性子倍率係数は1以上でなくては臨界を維持できない
燃焼度は燃料の出力GW、1日d、体積トンtで表しGWd/tという単位になる
燃焼度を上げると中性子倍率係数が下がる

中性子倍率係数が1になる燃焼度は
軽水炉用3%燃料では20GWd/tだが
5%だと35GWd/tになる
10%だと80GWd/t
20%だと160GWd/t
と濃縮度を上げると限界の燃焼度が上がる
プロットするとわかると思うが、濃縮度と限界の燃焼度は比例関係にあり
100%だと820GWd/tになる

つまり濃縮度100%近い米原潜にくらべて海自で実現しうる潜水艦の出力は同じ炉心では1/5になる
炉心を5倍の体積にすれば同じ出力になるが、せっかく1/5なのだから、その範囲の潜水艦にする
熱出力が1/5ということはタービンも復水器も放射線防護区画も1/5にできるので
同じ炉心の大きさでも1/5までにはいかないがかなり小さくできるだろう。
S6Gの16万kWhの熱出力の1/5でも3.2万kWもある。効率30%で発電して1万kWh。
これとリチウムバッテリーによるアシストでハイブリッド原子力潜水艦にする