欧州の洪水は地形的に避けようがなく百年単位で起きる大洪水は現代でも防ぎようがない
今回の大洪水はあれでも随分と被害が少なくあの規模だと万単位の死者が普通だった
13世紀の聖マグダラのマリアの洪水はそれに伴う飢饉と疫病で欧州の人口の1/3が失われた

戦後から1960年代は第二次大戦の影響で治水が崩壊し日本や欧州は洪水だらけだった
復興期は世界的なコンクリ不足で日本の復興の早さの背景には国産石灰の存在がある
石灰が足りない欧州は一部や基礎をコンクリ補強しその上を土石塁と草木で岸辺まで覆い
土砂の流出を防ぐ方式を産んだが原型は自然科学者でもあった文豪ゲーテが作った
半自然式は強度や復旧効率で人工治水より上回ると分かり日本も移行している最中になる

欧州というと自然の川が流れる牧歌的なイメージだが戦後から1980年代までかけて作った
第二次大戦が残した現代の風景だったりする