戦前、日本はドイツからダイムラーのDB601という
航空用エンジンのライセンス権を買おうとした。
しかし、陸軍と海軍で別々にライセンスを買おうとしたので
(当時の値段でそれぞれ50万円、今で言うと100億円以上)
「同じ国から二重取りはできねっすよ。片方だけでいいっす」
…とダイムラーが言ってくれたにもかかわらず、
陸と海の縦割り行政・縄張り争い・省庁対立・メンツの問題で、結局2回分払った。


買ったDB601エンジンは日本の技術水準じゃマトモに作れず
「エンジンさえ調子がよければ名機」「整備兵のウデ次第で名機」
とかそういう但し書きつきの迷機を続出させることになった。