南ウクライナ:(ヘルソン州)

ロシア側は、ウクライナ軍が10月19日に北西部ヘルソン州で再び総攻撃を行ったと広く報じた。
ロシアが任命したヘルソン占領軍副官キリル・ストレムソフは、ウクライナ軍が10月19日の正午頃に攻勢に転じ、
ノヴァ・カミアンカ(ヘルソン州北部、ヘルソン・ドニプロペトロフスク州境の南約30km)からベリスラフに向かって
攻撃したと主張した。他のロシアの情報源も同様に、ウクライナ軍がノヴァカミアンカ-ドゥチャニ地域の南で攻撃を開始し、
スハノベとピアティカトキーに向かって攻撃したと主張した。ロシアの軍事ブロガーは、第126沿岸防衛旅団、
第11、80、83航空突撃旅団、第76衛兵航空突撃師団の要素がこの地域の防衛線を維持しており、
ウクライナの著しい前進を防いでいると報告しているISWは以前に、
これらの要素、特に第126沿岸防衛旅団が著しく劣化し戦力不足であり、一部は戦争のほとんどの間休むことも回転もせず
にヘルソン州で活動してきたようだ、とも報告している。

ウクライナ軍当局は、10月19日にヘルソン州での特定のウクライナ軍の地上作戦に関して作戦上の沈黙を守った。
ウクライナ南部作戦司令部は、ウクライナ軍が「活発な戦闘活動」を継続しており、
「さらなる攻勢の展開のための有利な条件の創出」に注力していると指摘した。ウクライナ軍はさらに、
進行中の反攻の一環として、ヘルソン州のロシア集中地区に対する阻止作戦も継続した。
ウクライナ南部作戦司令部と他のウクライナ軍の情報源は、ウクライナの攻撃が10月18日にベリスラフ、
ノヴァ・カフコフカとヘルソン市周辺の3つの弾薬倉庫を破壊したと報告した。ウクライナの攻撃は、
ドニプロ川の対岸でノヴァ・カフコフカから3km北のコザツケ近くのロシアのフェリー乗り場も攻撃したと考えられる。。

ロシアの主戦場-ウクライナ東部

ロシア側の主戦場-ドネツク州(ロシア側の目的。ドンバス地方でロシアの代理人が領有権を主張しているドネツク州の全域を占領すること)

ロシア軍は10月19日、ドネツク州での地上攻撃を継続した。ウクライナ軍参謀本部は、
ウクライナ軍がバフムートの南側、マヨルスク、オドラディフカ、オプティネ、ニウヨーク付近でロシアの地上攻撃を撃退したと報告した。
ロシアの情報筋は、オプティネとバフムートの東側郊外で戦闘が続いていると主張した。ロシア情報筋はまた、
ソレダルの工業地帯とソレダルの北東18kmのスピルネ付近で戦闘が続いていると主張したウクライナ参謀本部はまた、
アヴディフカの北東でノヴォカリノヴェ付近、ドネツク市の西でマリンカとネヴェルスケ付近、ドネツク州の西でノヴォミハイロフカ付近で
ロシア地上攻撃を撃退したと報告している。ロシア側の情報源は、ロシア軍がマリンカの要塞化されたウクライナの拠点を攻撃したと主張し、
ロシア軍がマリンカの北のC051101をさらに前進したことをジオロケート映像が確認したとも主張している。ロシアの情報源は、
ドネツク州西部のヴフレダル地域で陣地戦が進行していると主張し、別のロシアの情報源は、
ウクライナ軍がヴフレダル地域で反攻を開始するかもしれないという懸念を引き続き表明している。