要するに2014年のユーロマイダン革命がつきつけた課題は、まだ解決してないんだよな。

ウクライナでは、オリガルヒ支配による腐敗政治を終わらせようとして反腐敗の法制度
や国家機関が整備され、そのあと従来とは違ってオリガルヒ本人でなく、その庇護を
受けたコメディアンが大統領になって、結局ぶちあたった戦争を機に、オリガルヒの
メディア支配を禁止したり腐敗の摘発がたぶん聖域なく行われたりしているが、
戦争そのものがまったく終わらない。

ロシアでは、革命が自分のほうに及んでくるのを回避するために、ロシア民族主義を
焚きつけてウクライナ東部2州を分離独立させたが、その国際的地位を安定させることが
できず再びウクライナに侵攻、しかし戦いが長引いて、ワグネルのような反腐敗・
反エスタブリッシュメントの分子がまた表に出てきてしまった。