レオナルド、空自次期練習機にM-346売り込み

イタリア誇る戦闘機乗員養成聖地の教育システムも
 
 航空自衛隊の「T-4」中等練習機の退役が進むなか、導入が進む第5世代機「F-35」のパイロット訓練を見据えた新たな訓練体系を構築することが急務となってきている。そうしたなかイタリアのレオナルドは、同社が製造する「M-346」(T-346A)ジェット練習機、ひいてはイタリア空軍と同社が共同で開発・運営する国際飛行訓練学校「IFTS」(International Flight Training School)の教育システムを、防衛省・自衛隊に売り込みを図るべく、準備を整えつつあることが分かった。
 本紙のインタビューに応じたレオナルドのアジア・オセアニア地域マーケティング担当バイスプレジデントであるジョバンニ・ティモシー氏は「情報が欲しいという要請(RFI)が、防衛省側からあった」ことを明らかにしつつ、「引き合いがあれば、レオナルドとしては提案する用意はできている」と話すなど、いつでも防衛省側の要求に応じる準備が整っていることに言及した。
 その上で、「日本において、独自にIFTSというシステムを保有することが、今後は必要になってくるのではないだろうか。IFTSのドアはいつでも開かれており、いつでもトレーニングシステムを供給する準備は整っている。このトレーニングシステムを供給するのみならず、航空自衛隊に特化したトレーニングシステムにカスタマイズして供給する準備もある」と話した。
 「航空自衛隊はパイロット養成に力を入れておられる。F-35のパイロット訓練においても、かなり効率的な訓練を行うことができるのではなかろうか」とし、「独自の能力として設定・運用していくことを、レオナルドとしては検討して頂きたいと考えている」とした。
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