>>329
>パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの奇襲攻撃から1週間たった14日、まだ強度のショック状態にあったイスラエルでは、同国軍からハマス壊滅のため「陸海空の組織的な攻撃」を準備しているとの発表があった。
>ところが今週半ばになると、複数のイスラエル軍報道官は地上戦について「広く考えられているのとは幾分違ったものとなるかもしれない」と指摘。遅く始まって長く続き、予想外の方法で展開する可能性があると語った。
>ガザ地区にあるハマスの軍事インフラを破壊するというイスラエルの目標を米国は共有する。米国と欧州連合(EU)がテロ組織に指定するハマスはトンネルを張り巡らせて攻撃の拠点を整備しており、この目標達成は地上侵攻でのみ可能だ。
>しかし、ガザ地区の住民の犠牲を最小限に抑える方法を中心に、攻撃をどのように行うかや、攻撃が終わった段階での政府の計画については既に米国の影響が及んでいると、イスラエル当局者者や政府に近い複数の関係者らは明らかにしている。
>一方、米国防総省で中東地域の軍事協力責任者を務め、現在はワシントンのシンクタンク、中東研究所の上級研究員ビラル・サーブ氏は、イスラエル軍がガザ地区での地上戦に当たり、通常兵力と空からの支援の下、市街戦の訓練を受けた特殊部隊を送り込んで戸別に回らせ、ハマス指導者の排除や拘束に努めるだろうと予想。その上で、「イスラエル軍高官もハマスを『一掃』することができるとの幻想は抱いていない」との見方を示した。