ガザのギリシャ正教教会、イスラエルが空爆 正教会が非難

[ガザ 20日 ロイター] - エルサレム正教会総主教庁とパレスチナの保健当局によると、パレスチナ自治区ガザにあるギリシャ正教の教会が夜間にイスラエル軍に空爆された。

教会には行き場を失ったパレスチナ人数百人が避難していたという。

ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが運営する政府メディア局によると、キリスト教徒のパレスチナ人18人が死亡。

イスラエル軍は過激派の司令部を攻撃した際に教会の一部が損傷したとし、現在、調査を進めていることを明らかにした。

パレスチナ当局によると、教会にはイスラエルの攻撃から逃れるために少なくとも500人のイスラム教徒とキリスト教徒が避難していた。

エルサレム正教会総主教庁は「ガザ市の教会を破壊したイスラエルの空爆を最も強い言葉で非難する」との声明を発表。

現場の様子を撮影した動画には、けがをした少年が夜間にがれきの下から運び出される姿が映っている。

ガザには230万人が暮らしているが、キリスト教徒は推定1000人で大半がギリシャ正教の信者。