アメリカ人の人質解放は、カタールの仲介によるものだってさ
反米というほどの国でもなさそう

カタールは天然資源に恵まれた国だが、周辺には軍事力の強い国々がある。侵略されるのではないかという不安はつねにつきまとう。
カタールはイランと巨大なオフショア天然ガス田を共有しているので、イランとの関係は良好に保たなければならない。
だが、サウジアラビアとの関係もなおざりにはできない。そのサウジアラビアは2017年から2021年までカタールを封鎖し、直接的に脅したりすることもあった。
カタールがあらゆる国と関係を深めようとするのは、豊かな国であると同時に、攻撃を受けやすい国でもあるからなのだ。
米国政府から「主要な同盟国」とみなされているカタールは、英仏米から戦闘機を買っている。
国外でも多額の投資をしており、外交の舞台では仲介役を担うことが多い。米国政府とタリバンの仲介役を務めたのもカタールだった。