外信コラム 世界を駆けるウナギ
産経 10/28(土) 9:00配信

子供の頃からウナギが大好物だ。英国でも、今月から居を構えたロンドン東部では何世紀前もの昔からウナギ料理が名物だと聞き、
専門店に足を運んだ。

ぶつ切りにしたウナギをゆで上げ、ゆで汁ごと冷蔵庫で冷やして煮こごり状になったのを供する「ゼリー寄せ」が代表的な一皿だ。
ゆでたウナギにパセリをすりつぶしたソースをかけた「シチュー」も人気だ。

実は、いずれの料理も「英国は食事がまずい」と評される際に引き合いに出されることが多いのだが、ウナギの味は楽しめるし、
特にシチューは異国の料理に抵抗が少ない人には自信をもってお勧めできる。

ウナギ料理はその昔、テムズ川でウナギが無尽蔵に採れた時代にロンドン庶民の味として定着したが、今やご多分にもれず英国や
欧州大陸でもウナギの生息数が激減。
欧州連合(EU)は2010年以降、欧州産のウナギをEU圏外に輸出するのを禁止した。

ところが、欧州ではウナギの稚魚を中国向けに密輸出する事件が後を絶たず、昨年10月~今年7月だけでも密輸業者256人が
欧州当局などに逮捕された。

中国から日本に輸入されるウナギにも欧州産が含まれている可能性がある。
私たちが末永くウナギを楽しめるよう、資源管理に向けた全世界的な連携の強化が急がれる。(黒瀬悦成)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f357b40a63b93a45f10081b91dae9dfdd96975ec

メシマズ人に日本のウナギの蒲焼き食わせたら何て言うのかねもう?