イスラエルのネタニヤフ首相は11日、ガラント国防相らと記者会見を行い、ガザ地区での戦況について「私たちはガザ市の中心部で作戦を続けている。シファ病院の周辺に展開している」と説明したうえで「ハマスはガザ地区北部の支配力を失った」と主張しました。

そして、ハマスとの戦闘を終えた後のガザ地区について「再びテロが起きないよう安全保障上の観点からイスラエル軍はガザ地区を管理し続ける。10月7日の虐殺はイスラエルが管理しない場所ではテロリズムが育まれることを証明した」と述べ、アメリカの意向に反して、ガザ地区を事実上、占領下に置く考えを示しました。

また、レバノン南部からイスラエルに攻撃を続けるイスラム教シーア派組織ヒズボラについては「ヒズボラには誤った判断をして参戦すべきでないと警告した。参戦をすれば命に関わる過ちになるからだ。それはレバノンの運命を決めることになる」と述べ、強くけん制しました。