ウクライナ軍がヘルソン東岸(左岸)の複数箇所で橋頭堡をすでに築き、ドニプロ川西岸(右岸)を砲撃できる範囲からロシア軍を押し出すことを目的とした地上作戦を、現在遂行していることを、ウクライナ側当局者は発表した。
ウクライナ海兵隊司令部及びウクライナ軍参謀本部の11月17日付発表によると、ウクライナ海兵隊は、成果をあげた一連の行動に続き、東岸に複数の「橋頭堡」を確保したとのことで、また、海兵隊はこれらの展開拠点を拡張するための行動をとっている最中であるとのことだ。
米国の軍事ドクトリンにおける橋頭堡の定義は、「水域障害地域の敵側に位置するエリアで、上陸戦力の大半を収容できるだけの広さを有するのみならず、上陸戦力を防御できる適切な地形も有するエリアであり、また、敵直接射撃からの防護を上陸戦力に与え、今後続く攻撃のための拠点を与えるエリアである」というものだ。
この橋頭堡に関するドクトリン上の定義は、上陸戦力の具体的な規模、確保された地域の広さ、または、これらの拠点から重軍事装備を動かして運用する能力について、規定していない。
必要とされる橋頭堡の規模は、その橋頭堡が支援する予定の作戦次第で決まる。
そして、ウクライナ側が東岸の拠点を橋頭堡として公式に認めたことは、ウクライナ軍統帥部がこれらの拠点を、東岸における今後の地上作戦にとって十分なものと評価していることを示している。

ウクライナ参謀本部の発表によれば、東岸におけるウクライナ軍の主たる作戦目標の一つは、ロシア軍がヘルソン州西岸の、特にヘルソン市周辺のウクライナ民間人を砲撃できないようにすることにある。
ロシア軍がウクライナで多く運用している152mm野戦砲システムはおよそ25kmの射程をもっているが、ロシア軍がこの種の火砲を最前線のすぐ側に配置している可能性は低い。
なぜなら、ウクライナ側の対砲兵射撃の脅威があるからだ。
ウクライナ軍参謀本部の報告によると、東岸に展開するウクライナ軍は、欺瞞行動、小規模襲撃、偵察活動を遂行している。
特にロシア軍展開地点の捜索を重視して行っており、その目的はロシア軍兵站網及び弾薬集積箇所に関する情報を集めることにあるとのことだ。
(以下、下記リンク先から参照されたし)

https://note.com/panzergraf/n/n20f2c4e4ab07