>>364
>ww2では16式のような装輪式自走戦車ってのは流行らなかったんですか?

たとえばこういう↓二次大戦当時の8輪重装甲車がどのくらい重いかと言うと、8トンとか11トンだった。
https://www.tamiya.com/english/products/37018/package.jpg

II号戦車が9トン、III号戦車で23トンくらいだから、10トンそこそこの装輪車両に施せる装甲も武装も貧弱で戦車的な運用なんてできるわけがない。

じゃあもっと大きく重く作ればいいじゃないかというと、作ってない。

オフロードも考慮した装輪車両をどのくらい大きく作れたかと言うと、米軍の6x6のトラックもこんな感じのが4トン積みで総重量が13トンに届かないくらい。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/cb/Diamond_T_truck_of_the_Royal_Dutch_Army.jpg/1024px-Diamond_T_truck_of_the_Royal_Dutch_Army.jpg
2トン半のトラックは240万台くらい作ってるけど、4トンは3万台とか言ってるから、でっかいのを作るのはアメリカでも手間だったんだろう。
戦後の50年代に5トン積みのトラックに更新して、そのあとも9トン積みのHEMTTだPLSだとやっているので、いっぱい積めるのがほしかったけどタイヤでもエンジンでもトランスミッションでも技術的限界があって作れなかったんじゃないだろうか。

フランスが70年代に開発したAMX-10RCで17トン、80年代にイタリアのチェンタウロと南アのルーイカットが26トンとか28トンとかになったので。
最近、155ミリの自走砲を装輪化しているのは、砲側で自動装填装置つけても軽くなったとか、それのおかげで20人近く必要だった人員がキャビンに乗せた人数だけで間に合うとかもあるにせよ、トラック側の技術が進歩したおかげで積載できるようになったからだし。