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新属新種のモササウルス類 全身化石、背びれ存在か―和歌山
2023年12月13日20時32分
ttps://www.jiji.com/jc/article?k=2023121301039&g=soc
和歌山県有田川町の約7200万年前の地層から発見された
大型の水生爬虫(はちゅう)類「モササウルス類」の全身化石について、
米シンシナティ大の小西卓哉准教授や県立自然博物館(同県海南市)などの研究チームは13日、
新属新種に分類したと発表した。論文は古生物学の国際誌に掲載された。
モササウルス類は白亜紀後期に繁栄したトカゲやヘビに近い生物で、海中で魚などを食べて生活していたと考えられている。
世界で60種類以上が確認されているが、今回発見された化石は(1)脚ひれが頭骨よりも長い(2)椎骨の曲がり具合から
背びれが存在した可能性がある―などこれまでにない特徴を持つ。
 研究チームは「従来考えられていた以上にモササウルス類の多様化が進んでいたことを示す重要な存在と言える」と指摘。
学名を「和歌山産の大きな翼」を意味する「メガプテリギウス・ワカヤマエンシス」とし、通称「ワカヤマソウリュウ」と名付けた。
2006年に後ろ足などの化石が発見され、09年にモササウルス類と判明。
11年までに尾を除くほぼ全ての骨格が見つかっていた。推定全長約6メートルある。
第一発見者で北九州市立自然史・歴史博物館の学芸員御前明洋さんは
「小学校のころから通っている山で見つけた化石が新種と分かり、感慨深い」と話した。