https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/79252
 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2023年9月、「誰かと妥協や対話をしたくても、嘘つきとは不可能だ」と述べた。
この「誰か」とはロシアのウラジーミル・プーチン大統領を指す。
プーチン大統領は果たしてどのような嘘をついてきたのか、改めてその「嘘」とその狙いを分析する。

ロシアのウクライナ侵攻についてロシアの嘘には、政戦略的な嘘、作戦戦術的な嘘、言い逃れの嘘、兵器能力の嘘などの5つが存在する。
軍事に関する嘘は、戦争をすれば必ず暴露される。
なぜなら、戦っていればいずれその事象や結果が明らかになってくるからだ。戦わない場合でも事実が暴露されれば嘘は判明する。

ロシアの嘘には必ず狙いがあり、その狙いを広め、あるいは押し付けようとする。
これは、まさしく情報戦(認知戦)である。
ロシアのそれぞれの嘘について解説するが、最近撃墜されたロシア輸送機にウクライナ兵捕虜が搭乗していた、していなかったということについても分析を加えたい。