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作詞家はそういう話があって、

残酷な天使のテーゼ
作詞の依頼を受けた及川眠子は、キングレコードの大月俊倫プロデューサーから
「哲学的な」「難しい歌詞にしてくれ」と注文を付けられた上で、未完成状態の第2話までの
ビデオと企画書を渡されたが、ビデオは早送りで視聴し、企画書も熟読することはなかったという。
そこで、仕事場にあった萩尾望都の漫画『残酷な神が支配する』を見てパッと閃いて、
これを使おうと思ったと語っている。作詞にあたっては、『14歳の少年少女』、『お母さん』、
『年上の女』というキーワードが浮かんだが、「高橋洋子が歌うのならば、14歳の子供の立場からでは
変なので[2]、『坊や大きくならないで』と願う母親の心情を、レトリックやダブルミーニングなどを
駆使して書いた」と述べている。高橋がメロディを吹き込んだデモテープを聞いた及川は
2時間で詞を書き上げた。

BEYOND THE TIME (メビウスの宇宙を越えて)
作詞の小室みつ子は、関係者から貰った「機動戦士ガンダム(注:1stガンダム劇場版)」のビデオを見ながら、
「人間は罪を繰り返していく」「結局人間は『自由と平和』という大義名分より、
『個人的に愛する誰か』のために戦う。そして、未来を決めるのも意志の問題」というテーマを構築した。