一部西側諸国、ウクライナ派兵検討 2国間ベース=スロバキア首相
2024年2月27日午前 2:28 GMT+9
https://jp.reuters.com/world/ukraine/JWNETC7SSVMMRNS4UQDZFK73CU-2024-02-26/

スロバキアのフィツォ首相は26日、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)に加盟するいくつかの国が2国間ベースでウクライナ派兵を検討していると述べた。

ロシアの軍事活動がここ数週間でエスカレートしていることを受け、フランスのマクロン大統領はこの日に急きょ、欧州首脳会議を開催。パリで開かれる会議にフィツォ首相を含む約20人の欧州首脳が出席する。

フィツォ首相はスロバキアの安全保障理事会会合後に「パリで開かれる会議の議題は、NATOとEUに加盟するいくつかの国が2国間ベースでウクライナへの軍隊派遣を検討していることを示している」と語った。ただ「何のために派遣され、どのようなことを行うのかについては言えない」と述べた。

スロバキアはNATOとEUの双方に加盟。フィツォ首相はスロバキアはウクライナに軍隊を派遣する計画はないとしている。

フィツォ首相は、ウクライナでの紛争が大きくエスカレートする危険性があると指摘。これ以上のことは現時点では言えないとしながらも、この日にパリで緊急会議が開かれること自体が、ウクライナに対する西側諸国の戦略が失敗したことを示しているとし、会議の議題に「背筋が凍る」思いをしたと述べた。

フィツォ首相の発言について、NATOのほか、他の欧州首脳は現時点でコメントしていない。