米国とウクライナの同盟で相互の不満が高まる -NYT
ウクライナ当局者は援助の停滞に落胆している。国防総省はキエフに対し、戦い方に関するアドバイスに従うことを望んでいる。

国防総省にとって、この憤りは、繰り返し起こる単一の問題に帰着する。国防長官ロイド・J・オースティン三世を含むアメリカの軍事戦略家たちは、ウクライナは一度に一つの大きな戦いに軍隊を集中させる必要があると信じているのだ。その代わりに、ウクライナの隅々からロシアを追い出すと誓ったヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、米当局者らが戦略的価値がないと主張する都市の戦いに兵力を費やしている。
最も最近の例には、先月ロシアに陥落した東部の都市アヴディウカの戦いが含まれていた。米当局者らは、ウクライナがアヴディウカを擁護したのはあまりに長く、あまりにも大きな代償を払ったと主張している。

結局のところ、ウクライナの無秩序な撤退は間違いだったと元米軍司令官は語った。西側当局者らによると、数百人のウクライナ軍が行方不明になったか、進軍してきたロシア軍部隊に捕らえられた可能性がある。
アヴディーウカ氏を巡る意見の相違は、昨年夏のウクライナの反撃に対する米国政府の不満を裏返した鏡像だった。その場合、オースティン氏と他の米国当局者は、ウクライナに対し、600マイルに及ぶ前線に沿った主要な攻撃に集中し、そこにあるロシアの要塞を突破するよう強く求めた。

米当局者らは、ザルジニー将軍は米国の助言には同意したが、大統領を説得することはできなかったと考えていた。そこでキエフは、決定的な戦いを一つで行うのではなく、軍隊を分割し、一部を東部に、一部を南部を含む他の戦線に派遣した。
反撃は失敗した。国防総省では、一部の当局者は昨夏の取り組みが反撃であったとは全く考えていない、と述べている。

元ウクライナ・ロシア担当国防総省高官のエブリン・ファルカス氏は、「米国側は軍事的助言を与えているのに、それが受け入れられているとは感じられずイライラしている」と語った。「しかし、ウクライナ人は細かく管理されることを好みません。」
その上でファルカス博士は、「現在、我が国の政治制度は驚くほど信頼性が低い」と述べた。

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https://www.nytimes.com/2024/03/07/us/politics/ukraine-us-military-frustrations.html