「プリゴジンは生きている」ナワリヌイ氏死後のロシア情勢を専門家が予測「プーチンの誤算で政権は窮地に」
3/6(水) 14:46配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/49c5d3f6c6e45dbb85e6a7cfea27c0187e71cdb2

反対派の動きは今後、どうなるのか。現代ロシア政治に詳しい、筑波大学名誉教授の中村逸郎氏が語る。

「当初、葬儀の後にモスクワで数万人規模の追悼集会がおこなわれるという話があり、そこでナワリヌイ氏の支持者らと治安部隊が衝突し、流血騒ぎになる可能性も想定されていました。その事態は避けられましたが、次に緊張が高まるタイミングは、3月15日から17日におこなわれる大統領選挙です。支持者らは、どこかで軍事的な混乱を生じさせて、選挙に影響を与えようと画策しているかもしれません。

 じつは私は、民間軍事会社『ワグネル』のプリゴジン氏は生きていて、ロシア社会の混乱に乗じて、表に出てくるかもしれないと思っています。プリゴジン氏は、ウクライナで生きているという情報があります。私は以前から、プリゴジン氏生存説を主張してきました。プリゴジン氏は2023年8月末、飛行機が墜落して死んだとされていますが、そのときから私は『3月の大統領選に向けて姿を消しただけではないか』と言ってきました。プリゴジン氏の遺体は確認されていないし、乗っていた飛行機はトラブルを頻繁に起こしていた。出発も6時間遅れていましたし、そんな危ない飛行機に乗るはずがないと思っていたんです。

ナワリヌイ氏の死を受けて、やはりウクライナとの戦争は許せないという声が強まる可能性は高い。『ロシアン・フィールド』という会社による世論調査の結果が注目されていて、60%の人が『この戦争を止めておけばよかった』と回答しています。また、別の世論調査では、ロシアの半分を超える人たちが『貯金はまったくない』と答えているんですね。戦争により経済、そして家計が逼迫している。このままプーチン政権が続いていいのか、という不満に火がつく可能性があります。その火をつけるきっかけになったのがナワリヌイ氏の死であり、さらに、そこにプリゴジン氏、あるいは氏を名乗る姿格好が似た人物が現われるんじゃないかという見方が、一部でなされています」