亀山市でバス衝突、シャープ下請けのフィリピン人6人死亡

事故で死亡したのはマイクロバスに乗っていたフィリピン国籍の男性3人、女性3人の6人、ほかに21人が重軽傷を負ったという。
きょうの各紙が社会面で大きく報じている。

大惨事が起きたのは28日午前7時45分ごろ、三重県亀山市野村2丁目の県道と市道の交差点である。
27人が乗ったマイクロバスと30tの大型トレーラーが出合い頭に衝突した。

三重県警亀山署によると、現場は信号のない交差点で、県道を北進していたマイクロバスの側面に、
市道を東進してきたトレーラーが衝突したという。
トレーラーの運転手は「休憩場所を探していたら目の前にバスがあった」(朝日)などと話しているといい、
一時停止を怠ったため、大事故につながった疑いがあるとみている。

マイクロバスに乗っていたのは、亀山市内にある派遣会社の社員寮に住む従業員で、
シャープ亀山工場の下請け工場に向かっていた通勤途中での惨事。
運転手を除く26人のほとんどがフィリピンから出稼ぎに来ていたという。

毎日の記事によると、三重県の外国人登録者数は、ブラジル、中国など約4万9000人。都道府県別では13番目に多い。
ホンダの工場がある鈴鹿市とシャープの工場がある亀山市は、周辺に関係する工場が多いこともあり、外国人が大勢暮らしているそうだ。

事故に遭遇したのは日曜日の朝だが、シャープの亀山工場で製造する液晶テレビなどの家電エコ製品は、
12月からのエコポイント半減前の特需で、フル稼働中とみられ、休日もなく働き続けていたと思われる。
亡くなったフィリピン人はいずれも30歳前後の働き盛り。異国の地での不慮の死に、心が痛む。

http://autos.yahoo.co.jp/news/detail/general/148579