有機EL(液晶)で同一フレームのタイミングで異なる画素に
異なる電流値(電圧値)を与えることはたやすい。というか
それができなければ画像を表示できない。電流(電圧)の
制御は電気回路の基本だから精度向上の手法は豊富にある。
白100%の輝度を下げた場合でも階調数に困ることはない。

MEMSは階調を時間で作り出す。画素毎に異なる
開閉状態を与えることはできるが、開閉変化が可能な
タイミングは全画素に対して同じものしか与えられない。

同一画面内の階調を増やすには、ビット数(開閉回数)を
増やすしかないがメカ速度を上げることは難しく、ビット数を
増やすほど1フレームの完成に要する時間が増えてしまう。

DLP、プラズマ等、全画面一斉制御の方式でディザによる補助を
必要としないくらい階調表現が得意なものは未だない。