>>24
どこまで拘るかってことと用途次第だと思うけど、カッチリ固定してるのは流石に音が悪い。
確かにハウジング無しのエノキダケで製作するのが、一番手軽に『ドピュアF特WM-61A』になる。
でも弊害はある。

まず一番の欠点は耐久性。ケーブルとカプセルの接点をエポキシやホットボンドで成型して固めれば多少はマシになるだろうが、どうマイクを保持するかという問題は残る。
カプセルを何かで挟んだりして固定するにしても、ラバーゴムかなんかを緩衝材として使わないと、固定先の物体の固有振動数の影響を受けてディップやピークができたりする。

カプセルを固定しないでケーブルどっかで保持プランプランにすると、保持した点を支点とした弦楽器みたいなものができてしまい、いくつかの共振周波数ができてしまうことがある。ということは、結果的にデッドな周波数も発生してしまう。

なので、カプセルをスポンジ、ラバーゴムなどでソフトにくるんで内径8〜10mm程度のプラグなどの内側に仕込むのがお勧め。
その「プラグなど」は金属性がお勧め。プラスチックなどは軽くて振動しやすいので避けるのがお勧め。
また、その「プラグなど」の中(カプセルの後ろに空間ができるだろうけど)は空洞じゃないほうがいい。空洞だったらそれそのものが振動しやすくなる。空気穴を空けるかシリコンでも詰めるのがいい。

最終的には、ハウジングありにしても無しにしても、どこにどう固定するかの方が重要だと思う。

たとえば、よくあるバイノーラル目的のカナルイヤホン改造にしても、カナルイヤホンは普通は樹脂製で軽くカプセル背面は空洞なので、単体としてはよろしくないF特になりがち。
でも耳にはめると「耳の肉」が緩衝材になって吸収してしまうので、樹脂の軽さや空洞が「なかったこと」になってF特がスッキリしたものになるw
なので、カナルイヤホン改造マイクは、どこかに取り付けるときはソフトに保持すればよかったりする。

内径6mmにキッチリセットにしても、マイキング時のセッティングがフローティングなりソフトな保持なら、そんなに違いはわからんと思うよ。