2017.12.13
VRで現実と同程度の解像度実現へ 鍵を握るのは視線追跡技術

グーグルは、現在ディスプレイメーカーと共同で20メガピクセルのVRディスプレイを開発しています。
これは現在のおよそ10倍の解像度であり、VRで現実と同等のグラフィックが実現する可能性があります。

秘密プロジェクトがベールを脱ぐ

オキュラスの未来予測を超える技術
ハードウェアの分野でVR業界を牽引するOculusは昨年、「2021年までに4K×4K(16メガピクセル)が実現するだろう」と発表していました。
グーグルが開発している20メガピクセルのディスプレイはそれを超えるものです。

アイ・トラッキング技術で実用化へ加速
革新的なこの技術ですが、同時に大きな問題を抱えています。
20メガピクセルのレンズを両目につけた場合、1秒あたり50-100メガバイトの情報を処理する必要があります。
そして、その情報量の多さから、処理が難しく、実用化には程遠い技術だと思われていました。
グーグルはアイトラッキング(視線追跡)技術を用いることで、この問題を解決しようとしています。
グーグルが開発してたアイトラッキング技術を使うと自動で、焦点を合わせている円の中は鮮やかに映し出し、
中心から離れるほど画像を粗くすることができます。(フォービエイデッド・レンダリング)。

フォービエイデッド・レンダリングにはNVIDIAやOculusなど既に複数社が研究開発に取り組んでいます。
先日7億円超の資金調達を行ったフィンランドのVarjo社はフォービエイデッド・レンダリングを使った70メガピクセルの高解像度の実現を目指しています。