■スピーカー・SWの再生周波数について(大雑把な説明です)
スピーカーから出力される音は、低い周波数及び高い周波数になるほど小さな音量でしか再生できません。
高域周波数は人の耳で聞こえる範囲は、どのスピーカーもおおよそ問題無い音量で再生できますが、
低域周波数はスピーカーによって再生できる範囲がかなり異なります。

参考図
http://www.ecoustics.com/electronics/products/articles/131065.jpg
https://www.stereo.de/fileadmin/_migrated/pics/Cambridge_S30_LS.jpg
低域周波数テストトーン(ヘッドフォンなら20Hz台まで聴けます)
http://www.audiocheck.net/testtones_subwooferharmonicdistortion.php

例えばB&W 686 S2(13cm)の仕様は、62Hz〜22kHz(±3dB)、54Hz〜50kHz(-6dB)ですが、これは
62Hz〜22kHzの周波数範囲は±3dBの音量(音圧)差で再生でき、低域は54Hzで-6dB音量が下がる
高域は50kHzで-6dB音量が下がるという意味です。

6dBの音量差
http://www.audiocheck.net/blindtests_level.php?lvl=6
dBの話、音の大きさ
http://www.geocities.jp/fkmtf928/dB_sound.html

しかしメーカーがスピーカー・SWのスペックとして記載している再生周波数は、この(-XdB)を統一
していません。さらに(-XdB)を記載していない場合もあるので注意が必要です。その場合、
その周波数の音が-3dB、-6dB、-10dB、-20dBどの音量で再生できるのかは分かりません。

Fostex GX100MA(10cm)の仕様は、55Hz〜45kHz(-10dB)
http://www.fostex.jp/wp/wp-content/uploads/2014/08/gx100ma_f.jpg
これは60Hz〜(-6dB)、45Hz〜(-20dB)という感じで記載することも出来ます。

YAMAHA NS-B330(13cm)の仕様は、55Hz〜45kHz(-10dB)、〜100kHz(-30dB)
Pioneer S-HM82-LR(12cm)の仕様は、55Hz〜40kHz(JEITA)、45Hz〜40kHz(-20dB)
ONKYO D-77NE(30cm)の仕様は、30Hz〜50kHz(dB表記なし)
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/purespeaker/d77ne/img/tech08.jpg