■Dolby Atmos/DTS:Xを簡単に解説4
【トップスピーカーの位置とアンプの設定】
家庭用Atmosが24.1.10ch対応といっても、現実的に設置出来るスピーカー数は限られますし、
オブジェクトをこれだけのchにレンダリングできるのは超ハイエンドのプロセッサーとなります。
http://www.stereosound.co.jp/news/article/2015/02/23/35935.html
https://www.phileweb.com/interview/article/201511/27/328.html

トップスピーカーは最大10ch設置可能ですが、通常のAVアンプでは7.1.4chが最大となりますし、
トップを2chしか設置出来ない場合もあります、そこでトップスピーカーを減らした場合に、
どれを使えば立方体(半球状)を表現出来るかが問題となります、そこでDolby社が公表している
インストールガイドでは、スピーカー位置及びアンプの設定を以下のように推奨しています。
http://i.imgur.com/6M9fDnW.jpg
http://i.imgur.com/suPTB7u.jpg
http://i.imgur.com/zeBvks0.jpg

x.x.10(トップ10ch)の場合は、前後を5点で表現
(フロントハイト/トップフロント/トップミドル/トップリア/リアハイト)
x.x.6(トップ6ch)の場合は、前後を3点で表現(トップフロント/トップミドル/トップリア)
x.x.4(トップ4ch)の場合は、前後を2点で表現(トップフロント/トップリア)
x.x.2(トップ2ch)の場合は、前後を1点で表現(トップミドル)

フロアの7.1chで前後左右のサラウンド、トップスピーカーで上空の前後左右サラウンド
トップスピーカーとフロアの7.1chで上下のステレオを表現
http://i.imgur.com/OkekkaN.jpg

ソース音源のオブジェクトは、上方の前から後まで自由に配置され移動もします。
単独のトップスピーカーで出力する場合、物理的にスピーカーが頭上に無いと音が上で鳴っている
と感じ取れない、などから極力半球状となるように設置します(DTS:Xも同じ考え)。