スペックを気にしない場合は、振動板の厚さはいくら厚くても構わないし、振動板の面積もいくらでも小さくて構わないという事になる
また振動板に掛けるバイアス電圧もいくら低くしても構わないという事になる

スペックをいくらでも落としても良いなら、
その辺の100円ショップに売られているような鉄板を振動板として採用しても問題無いし、電圧も数ボルトもあれば十分という話になる
ダストカバーの厚さもどうでも良いので、埃除けに適当な厚紙でも貼っておけば良いという話になる

逆にそれはさすがに嫌だという話になるなら、
振動板は可能な限り薄く質量が少ない方が良いし電圧も高い方が良い、ダストカバーも薄ければ薄い程良いという話になる
そういう感じでJade II (0.001mm以下の振動板/ナノメートル厚のダストカバー/楕円形)このスペックの高さが重要になる

薄く軽い物質は質量が小さいので、少ないエネルギーで動きやすく、過渡応答性(音の立ち上がりや制止能力)や、ダイナミックレンジ(小信号の分解能力、つまり音の解像度)が向上しやすい
振動板が軽ければ軽い程流れてきた電流に対して時間的な遅れなく反応できるし遅れなく制止も出来る、軽ければ軽い程小さな電流に対しても振動板が反応できる様にもなり解像度に貢献する
また振動板の面積が大きい事はより低い低音からより高い高音、ワイドレンジな再生能力に繋がるし、音を発生させる面積自体も大きく出来るし無駄な振幅も減らせる