>>292
●Reference levelとは、AVアンプの音量表示(MV)に相対表示(-79.5dB~+18.0dB)を使った時の0dBのこと

映画館や映画の制作スタジオは、-20dBのピンクノイズで85dBに合わせている
(中サイズスタジオは82dB、小サイズスタジオは79dBを採用)
https://acousticfrontiers.com/blogs/Articles/THX-reference-level-explained

AVアンプは自動音場補正時に、各スピーカーから-30dBのピンクノイズを出力し
マイク測定でそれぞれ75dBとなるよう各chの音量を±して合わせている

つまり再生時にMVを0dBにすると、映画館やスタジオでの音量と同じになり
-20dBの入力音が85dB、0dBの入力音が105dBで聞こえる

●Dynamic EQとは、人間の聴覚特性は音量が下がるに従い低域と高域の認識レベルが下がる
つまり同じ音を聞いていても、85dB(MV=0dB)で聞くのと50dB(MV=-35dB)で聞くのでは音のバランスが違う
それをMVの値に応じて、低域と高域をブーストして同じようなバランスで聞けるようにする機能

MVが0dBより下がるに従いブースト量は大きくなる
https://i.imgur.com/zrne2dZ.jpg

●リファレンスオフセットとは、Dynamic EQでのブーストが掛かり始める基準をずらす機能
映画は小さい音と大きな音の幅(ダイナミックレンジ)が大きく
上記Reference levelを基準に制作と収録をしているが、音楽制作は基準音量がなく
ダイナミックレンジが小さく、収録レベルも映画より大きいので、映画と同じMVでは大きな音で再生される

通常はMV=0dBを基準にしているが、これを10dB下げ-10dBを0dBとし
MV=-30dBで-20dB時のブーストとなるように基準を変更する機能

●Auro-Matic 3Dプリセットとは
Auro-Maticは単体ソフトとして販売しており、いくつかパラメーターがありその値を変更するもの
https://auro.mpbr.dev/%77%70-content/%75ploads/2020/12/plugin_5.png
プリセットの設定値は知らないが、予めいくつかの組み合わせ値を登録したプリセットを作ってある

●Dynamic Range Control(DRC)はここの後半で説明している
https://netflixtechblog.com/optimizing-the-aural-experience-on-android-devices-with-xhe-aac-c27714292a33
https://miro.medium.com/v2/resize:fit:465/0*Q2lnaVVUiNQ9IMyK

なおDolby音源の場合はメタデータに値が書き込まれている
https://developer.dolby.com/globalassets/professional/documents/dolby-metadata-guide.pdf