さらに問題なのは、このように犯罪的な企業を、
公共放送であるNHKが筆頭株主として設立し、
ARIBの技術基準なども策定してきた、という事実だ。

もとは「BS視聴者から確実に受信料を取りたい」というのが動機だったらしいが、
あまねくすべての人々に放送することを使命とするNHKが、
「特定の機材(B-CAS)が無いと見えない」ように干渉することは
放送法違反(第9条9項)である。

この矛盾に気づかないまま百億円以上の投資をしてしまい、
それを回収するために無関係な地デジにもB-CASカードを義務づけ、
その理由づけのためにコピーワンスをつける・・・

という行き当たりばったりの方針を、
公的な議論もなしに一部の業者で結託して決め、
視聴者を混乱に陥れてきたNHKの罪が、
「退場」ぐらいで消えると思ったら大きな間違いである。