パソコンの時計はなぜズレる?

1カ月で4分も狂う精度

パソコンの時計は、どのような仕組みで時を刻んでいるのでしょうか。答えは水晶です。
水晶は、二酸化ケイ素でできた石英が柱状に結晶化したもの。
パソコンのマザーボード上には、この水晶を中に納めた銀色の部品が取り付けてあります。

水晶はおもしろいことに、片側にプラス、もう片側にマイナスの電流を流すとマイナス側の面が縮みUの字形に曲がる特性があります。
そこで、水晶の両面に流す電流を定期的にプラスとマイナスで交互に入れ替えれば、水晶は振動します。
その振動に合わせて時を刻むわけです。パソコンが内蔵する水晶では、1秒間に1431万8180回振動しています。
実はクオーツ式の時計もこれと同じ仕組みで動きます。