四歳ぐらいの頃、よく連れて行ってもらっていた近所のレストランが火事で全焼した。
ウチにはそのレストランのサービス券が何枚か残っていたけど、レストランはいつ再開するかもわからない。
大好きなレストランがなくなったのが悲しかった私は、そのサービス券をもらってレストランごっこをして遊んでいた。
幼い私なりに、レストランに対する追悼というか、そういう気持ちがあったように記憶している。
悲しかったのは、そんな私のごっこ遊びを見て、祖母に「○○(レストラン)はなくなったのに、いつまでもそんな遊びしないのよ!」と叱られたこと。
祖母は、
『私がレストランごっこをしている→もうなくなったレストランに連れて行けというアピール』
と感じたようで、無理難題で駄々をこねているように映ったのかもしれない。
レストランごっこにお客さん役で付き合わせたりもしたのでうんざりもしていただろうと思う。
あれから四半世紀以上が経ち、そのレストランはいつからから営業を再開して今も繁盛している。

よく、子供はショックな出来事があると、遊びの中でその場面を再現して現実を受け入れていくと言うよね。
先の震災の後も、津波ごっこをする子供がいて「大人は叱らずに見守って」と言われていたし。
話の規模が違いすぎるけど、当時四歳の私にはショックだったんだろうと思う。